香港島では、ちょっとした移動の手段にトラムもよく使います。どこまで乗っても運賃はHK$2(約
30円)。12歳以下と65歳以上はHK$1です。例の「八達通(オクトパスカード)」ももちろん使
えます。あ、ここで降りてみたいと思ったら、次の停車場でカードをピッとやって降りればいいわけ
ですから、フラフラと旅情を楽しみたい人にもうってつけです。(イラストはクリックすると少し大
きくなります。)
トラムではほとんどの場合、二階の
端っこに座ります。それは単純に
「見晴らしがいい」からです。カメ
ラを構えて、車に乗ったワンコみた
いにキョロキョロしています。すぐ
に降りる予定の人は一階がいいか
も。
トラムはたくさん走っているので、
隣を走るトラム、すぐ前や後ろを走
るトラムの人と目が合うことも多
い。私は香港の人のこの、ジロ
リの目つきが大好き。あ、ジロリの
目つきには悪い意味なんて大抵あり
ません。「オマエハ ダレダ?」くら
いの意味合いです。
毎度二階から道筋の風景を眺め
ては、いい味の建物はないかな
あ...と捜しています。
トラムの二階からの風景って
ちょっとドラマチックに感じま
す。
トラムに乗るたび、思い出すの
はレスリー・チャンとアニタ・
ムイ主演の映画「ルージュ(胭
脂扣)」です。アニタ・ムイ扮
する幽霊の如花(当時名を馳せ
た名妓という設定)が、50年前
に一緒に心中したはずの恋人が
待てど暮らせどあの世に現れな
いため、彼を捜しに現世に現れ
る...うつろで寂しげな目つきで
如花が車内に佇む姿が忘れら
れません。
もしかすると、このシーンで香
港が大好きになってしまったの
かもしれません。
さて、降りるときは前の運転手さん脇の出口から。2ドルの小銭をチャリンと入れるか、八達通(オ
クトパスカード)でタッチします。
出口の上付近。
車内は木がたくさん使ってあっ
て、そういう古風なところも好
きです。
さて、もうすぐ「天后」です、降りましょう。
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追記:●トラムについての説明はこちらをご覧ください。
→香港巴士鐵路旅遊協會/Tram(日本語です。)
●aki's STOCKTAKINGの秋山さんがトラックバックしてくださいました。そちらに2003年
11月4日の朝日新聞の朝刊「香港の路面電車」についての記事があります!
秋山さんオリジナルのトラムのペーパーモデルもとても素敵です。
→「香港の路面電車」
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