さて、翌朝...つまり香港の4日目です。
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最近、ますます会う人ごとに「ねえねえ、ブログに今書いてる香港紀行って、あれ何日くらい行っ
てたの?」と聞かれます。ああ...自分でもいつまで書いているんだろ...と、恥ずかしくなってきて
いるのですが、ええと、滞在期間は3泊4日。それも初日は夜到着だったりしますから、実質3日とい
うところか...。
「2008年 夏の...」というタイトルも急に冷え込んできた今日この頃。これもどうしよう、変え
ちゃおうか「夏の」は取っちゃおうかと更新するたびに迷います。早く終わらせたい気もするん
ですが、やっと4日目になりましたので、もう少し我慢して下さいませ...。
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さて。4日目は帰国する日。12時になると魔法が解けてしまいます.....
(byシンデレラ)。(昼の12時、ですけど。空港に向かう時間がその頃。)数日間の滞在では、でき
ることは限られています。こたびの旅行で今回こそ必ず行こうと思ったのは、一つが「陸羽茶室」
の飲茶。もう一つが「蓮香樓」の飲茶です。陸羽が有銭老(ヤウチンロウ/富裕層)向けだとす
れば、蓮香樓はローカル色の濃い、庶民の集う昔ながらの茶樓。創業1925年の老舗であります。
本当は誰かと一緒に行きたかったんですが、今回もチャンスがありませんでした。(いつだって誰
か気のおけない人と一緒がいいと思うのですが、都合の合う人はそういないし、泣く泣くひとり
ぼっちで動いています...。日々オロオロ。)
「だからね、帰る日の早朝に一人で行こうと思うんだな」
そういうと、香港人はみんなちょっと「え!?」という顔をします。
「一人で?」「だめ?」
「だめじゃないし、い、いいと思うよ...」
「大丈夫、朝は6時からやっているしね」
ホテルのマネージャーAgnesさん、Craig Au Yeung(歐陽 應霽)さんも、AnnaさんやTammyさ
んも、皆同じような反応なのがおもしろい。
「そうだ。一人だと入りにくいかもしれないから、時間がなかったら有名な『大包』だけテイクア
ウトすればいいんじゃない?」
「そうか、お店に入ったらなんて言う?えーと...」
「『唔該、一個大包、打包!(ムコイ、ヤッコーダイパーウ、ダーパウ!)』って言えばいい。」
「そうだそうだ」
...というので、何度も声に出して反復練習。Agnesさんとも、Annaさんとも、Craigさんとも...練
習した。それぞれ皆真剣に私の言うのをちょっと心配そうに見守ってくれて、有り難い...。旅先で
人に甘えるのほどウットリすることはありません♪いひひ。
だからその朝は早起き!
5時50分に起きて、消防隊員の
出動のごとく、テキパキ身繕い
しましたっ。
「蓮香樓」はホテルの
ほぼ斜め前!!
勇気を出して、とことこと入り口の階段を上って行くと、広い店内はほぼ満席。ムンムンしてい
ます。旅行ガイドには「常連のお年寄りから若い女性客まで客層も広く、早朝からにぎわう」と書か
れていましたが......
「若い女性客」なんて、見渡す限り...一人もいません。まだ7時前だからか!?
ここで、『大包』だけ買って帰るのは、やはりもったいない。超ローカルな雰囲気を味わって帰ら
なくっちゃと少々の勇気を出しました。お店の人に「一人」だと告げると、手近な席に案内してく
れました。(香港では庶民的な店は相席が基本。)
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が。
私はちょっと甘かったのかもしれない...。
座った途端に、常連らしい皆さんの会話も動きも一瞬でピタリとやんで、全員がこんな目で私を
ジィィィィィーーーッと見る!!にらめっこより威力がある目つきですってばこれ
は....。
うえぇぇ〜〜ん、体に穴が開きそう。どうする、光子!!??
(つづく)
Hi! I'm a Tokyo based illustrator.