今月は、ちょっと用事があって、たて続けに横浜中華街に行くことになりました。
一つは、今年も聘珍楼のクリ
スマス&ニューイヤーカード
のイラストを描かせていただ
くことになり、その打ち合わ
せに。
(←これは2年前のカード。
横濱本店聘珍楼を正面から描
いたもの。)
オーナーの林ご夫妻との飲茶は、新鮮で愉快なお話が多く「質の高い、本当においしいものを提
供したい」という気概も伝わってきて、毎回ワクワクします。「あー、また自慢話をしちゃっ
た!」なんて林氏はおっしゃるのですが、ご夫婦ともにお話がおもしろくて時間が経つのも忘れ
てしまいます〜。...でも、それは多分「自分で考えて、動いて」結果を積み重ねてきた経験談
で、誇張したところがないからなんだろうなーと思いました。
横濱開港と共に歩んできた聘珍楼の歴史や概要についてはウェブサイトをご覧くださ
い。→<聘珍楼>
香港には自社ビルで営業しているのは聘珍楼を含め4店しかないそうです。日本で
だったら新聞ネタになるような法外なテナント料の値上げが多く、どのレストランも
大変だそうで、聘珍楼ではその心配が少ない分、食材や人材に予算を回せるというこ
とでした。なるほど! ところで、今回の飲茶では小さなトピックが。
林ご夫妻とお喋り(じゃなかった、打ち合わせ!!)しているとドアが開いて、
ジャーン、←このかた(謝華顯さん)登場♪
数ある香港の料理本の中でも、本格的で(難易度の高いものは多いけど)大好き
な3冊「香港甜品」「香港粉麵飯」「香港菜單」(柴田書店・刊)の著者として
もおなじみ。(この画像は本からお借りしました。)
23歳で翠園酒家の最年少シェフに就任。1988年の聘珍楼香港進出のとき、謝氏が香港聘珍楼の総
監督に就き、あっという間に本場でもトップクラスの店として香港人の間で定着した...という記
事も当時どこかで読みました。現在日本・香港の総料理長。
....なのですが。「社長、これはいかがでしょう。」と謝氏。「また、新しく考えたの?」と林
氏。謝華顯氏の真剣で、清々しく燃えるような目にまたまた感心してしまいました。なんという
謙虚な姿(ちょっと照れ屋)♪「聘珍楼」...なるほどなあ、と。
『新しい』と言っても、フュージョンのようなものは「聘珍楼」ではやらない。広東料理の伝統
を生かした、聘珍楼らしいものを追求するのだという林氏のお話にも納得する私なのでありまし
た。「真摯」ってこういうことなのだな。
飲茶で食べきれなかった分は、謝氏みずからが打包(だーぱう/お持ち帰りのパッケージ)にし
てくれました。そんなわけで、夕飯ではサッと温め直して幸せの余韻を楽しみました。
※そうそう。誤解されるとつ
まらないので書き添えます
が、私はクリスマスカードの
イラストこそ描いてはおりま
すが、「聘珍楼」の回し者で
はありませ〜ん。
このブログでは(個人的なブ
ログなので)本当に思ったり
感心したことしか書かないの
でご安心を(何の安心?)。
感想も、個人的な好みに充ち
満ちております...。
(『横濱本店聘珍楼で飲茶 2』に続く)
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