さて、台湾紀行。(3日目の夕方。)菁桐で天燈をあげたあと向かったのは....侯孝賢の映画『悲情
城市』で非常に有名になった街、九份。
ここは雨が多く、風の強い日も多い、かつての金鉱の街です。海に向かって転がり落ちそうな斜面
に、家々がへばりついているような地形。けれどしとしと降り続ける雨が情感を、地形がドラマ
チックな景観を生んでいる魅力的な街です。『侘しさ』が売り。
今や一大観光地なのですが、この気候と細く続く坂道と階段はいつまでも変わらないでしょう。
(カエル氏、ここでナビをお嬢さんのピーコちゃんに任せて仕事に向かう。九份を楽し
んだら、みんなで基隆にあるカエルさんの自宅マンションに来るように言い残して。)
雨で湿った体で震えながらも、土産物屋のひしめく豎崎路で美味しいものを買い込んで、食べなが
ら歩いたり。
これは「阿柑姨芋圓」でいただいた、芋圓。
タロイモやサツマイモを練ったモッチモチのお
団子入りのお汁粉のようなもの。
あっさりしているけれど、温まりました〜!
さて、ではmorimamanさんのお馴
染みの場所、九份茶房へ。
私が前回、『ハッピーハッピー台
湾』の取材で訪れた時は、一般客と
して伺ったので、店頭しか写真に収
められませんでした。(撮影はご遠
慮ください...なのです。)
でも、morimamanさんはオーナー
のかたとお友達なので今回は店内を
撮らせていただくことができました。
画家の方が経営しているだけあって、枯れ方や配色のバランスが絶妙です。こなれていて豊か、味
わい深い...。
(←失礼、室内に散ら
かっているのは、私たち
の荷物でお店のディスプ
レーではありません。)
心からくつろいで、凍えた体が溶けていくようです。
こちらのオーナーの奥様は日本人。私のイラストのポート
フォリオをここでもお見せして、絵について色々話し合い
ました。
↓九份茶房の眼下には霧に煙る夜の九份が広がっています...。
さて、ゆったり休んで楽しくお喋りしたあとは、ピーコちゃんに先導されて、タクシーで基隆の街
まで下りましょう。
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