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Hiroko Sato
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目が覚めて。

200803140728000.jpg コンソメスープとパンと蜂蜜と牛乳で朝ご飯を食べ、コーヒーでホッと一息。

ぼぉーっとする。

最近仕事じゃなくても朝早くに起きることが多く、朝焼けを見ながらぼんやりするのが習慣になっている。

本日はピンと空気の中の水が冷たくて、肌にまとわりついてペタペタと冷えていく感じ。

天気予報は曇りのち雨。

空は白く、雨を含んでる顔をしている。

昨日から大好きなエイミー(山田詠美さん)の本を三冊読んだ。

読んでいて、たまに自分の考え方が幼稚ったらしく思えて、恥ずかしくなってひとりで真っ赤になってしまうことが何度もあった。

恥ずかしい。

なんだこの私の中の自意識は!?

深く関わろうともせず(そうありたいと思ってても実行出来ず)、ちゃんと知ろうということもせず(出来ないのではない、ただ怠惰なのだ)、深刻そうに日々を過ごす愚かさ。

これはもう罪だ、と思った。

もういい加減に恥ずかしい自分を肯定したり否定したりしてる場合じゃない。

引け目は甘えだ。

甘えは、格好よくない。

好きじゃない。

格好よくないと思うことをしていられるほど人生は長くない。

もっと真剣に、身体と心を動かして生きてゆかなければ!!

(別に昼寝がよくないとか、だらだらするのがよくない、とかそういうこととは違うのよ)

読んだ本は『私は変温動物』、『AMYSAYS』、『嵐ケ熱血ポンちゃん!』。

あと二冊読んでない本があるから、これからまたゆっくり読もうと思ってます。

仕事の上でも本を読む機会が増えてきて嬉しい限り。

もともと何に対しても大の偏食家なので、こういう機会でも無い限り自分の好きな本を何度も何度も繰り返して読み返すことしかしないからねぇ…

知らない作家の本はまた限りなく未知の世界。

もっと知りたいと思う。

ここのところ本を読んだり映画を観たりする時間がちゃんとあって全然飽きなくって、ああ、私本当に好きなんだなぁー…と実感する瞬間がある。

中学、高校と生徒会長をやってると頭が良いと思われがちだけど、実は私、勉強が大嫌いだった。

よく学校サボって水族館行って、イルカやらクラゲやらをぼんやり見ているときは不思議な解放感があった。(別に楽しくはなかったけど。)

そ の頃面白いと思ったのは、日本史の先生の歴史人物の人間味溢れる裏話、英語辞典の巻末にあった偉人語録(意味もなくたくさんノートに書き写してた)、生物 の遺伝のところ(血液型マニアな私は萌えた)、物理の先生がたまに話す『山はいいぞー登山しろー』という授業にまったく関係ない話。

テストにまったく関係ないところでひたすらに反応し、メモをとっていた学生時代。

テスト出るところをいつも聞いてなくて、友達に写さしてもらうんだけど段々興味が無くなって、もーい~や!と思ってやめてしまった。

勉強しなければ勿論テストなんて出来るはずが無い。

“もっと面白いことないかな…”

“溢れるような、面白いこと”

探してた。

…というよりなんとなく思ってたっていった方が正しいか。

当たり障りの無い人間関係もつまらない。

イイ子、優等生。

何の疑問も持たず、誰からも嫌われることも好かれることもなくやってきたら、それと馴れ合ってる事が楽になるのと同時に何でか満たされなくて苦しかった。

中学生のときに細やかな反抗をしたことがある。

あるとき帰り道に道端で赤い石のついた華奢な指輪を拾った。

綺麗な指輪。

私はそれを自分の指に一本一本はめていった。

すると、私の左手の薬指にピッタリだったのだ。

『これはきっと運命の相手が落としてくれたものだ!』

当時、恋に恋するお年頃だった私は本気でそれを信じていた。

会ったことも見たこともないその相手を信じることにハマっていた。

そして何を思ったのか、その架空の彼に自分の愛の気持ちを証明する為にその指輪を付けて(もちろん、左手の薬指)学校へ行こう、と思い立ったのだった。

一ミリもそれが悪いことだなんて思わなかった。

むしろ誇らしかった。

現実の人達知ってもらって、想像を現実に引き寄せたかったのかもしれない。

一時間目、二時間目といつもと同じように過ぎ、三時間目の古典の授業の時にそれは起こった。

退屈な授業に飽き飽きしてた私は指輪を触って妄想に耽っていた。

彼の髪の長さ、身長、瞳、腕の筋肉、指の感じに笑ったときの顔。

かなりの妄想族だった私は細部まで想像出来た。

爪の形やら長さまで。

そのときである。

『あなた、何やってるの?』

古典の女の先生の声が後ろから聞こえた。

ドキリ、と振り返る私。

彼女は呆れた顔で

『そんなもの学校に持ってきて…見せびらかすんじゃありません』

と言った。

教室のみんなの視線が私に集中した。

本来の目的だった現実の人に、知ってもらえた瞬間だった。

しかし私は、恥ずかしい気持ちと後悔、そしてなぜか憎しみに似た悔しい気持ちでいっぱいになった。

『(大嫌いだ!)』

反射的にそう思った。

下を向いて額を机に付けて強く思った。

結局全部妄想なのだ。

ひとりでずっと遊んでいればこんなことにはならなかった。

私だけが知っている。

この指輪は拾ったもので、運命の相手なんて存在しないこと。

そんなこと人には分からないはずなのに、全部バレてしまったような気持ちだった。

“こんなつまらないところ大嫌いだ!”と思った。

私が悪い。

始めからの嘘。

“大嫌い”なんて言えた身分じゃない。

嘘を貫き通す意志も無かった。

でもそう思ったのだ、本当に。

自分の意志の弱さ、甘え、浅はかさを認めたくなかった。

だから『社会のルール違反をするとこうなるのだ。』そう思うことで恥ずかしい気持ちをそこに無理矢理押し込んでしまった。

恥ずかしい思いをした自分を消したのだ。

指輪を拾って、あんなに毎日浮き浮きして楽しい気持ちだった自分も全部。

つまらない。

そんなこと、つまらない。

つまらないに決まっているのだ。

楽しみを押し殺して平静を装うなんて。

でも、もうあんな思いはしたくなかった。

だからつまらないからこそ、初めから諦めてあらゆることをスムースに、円滑に行かせる為にイイ子になっろうとした。

怒られるより、誉められたほうが気持ちいい。

家族が大好きだから迷惑もかけたくなかったし。

今となっては小利口な守り方だなぁ~と思うけど、その頃の私の必死さを思うと責めることも出来ず、どうしようもない気持ちになってくる。

あ~あ。

そのときの私がエイミーの本と出会ってたらなぁ…

人からどう見られるか、どう見えるかなんてことよりも、自分がどんな自分でいたいか、在りたいかってことをもっと大切に出来たような気がする。

まぁ…、過去は過去だけど。

気付いた今からはまだ遅くないまずだから、癖みたいになったそれを冷静に見つめつつ、程よく方向転換していければいいな、と思ってる次第。

より良いほうへ歩いていくために!(^_^)♪

一冊の本が、その中の一行が、一文字が、心に触れてくる凄さ。

くすぐられる、舐められる、殴られる、なぞられる、ひっぱたかれる気持ち良さ。

この楽しみを知ってしまったら、誰になんといわれようが本を読まない、なんてことは出来ない。(きっと今の私に誰もそんなこと言わないと思うけど。)

長文に(しかもどちらかといえば愚痴っぽい、苦いお話。私にとってはちょっと甘酸っぱいんだけどね(^-^))お付き合いくださってありがとうございます♪

今日はお仕事!

そろそろ準備しますかー。

素敵な一日を!

(^ε^)-☆Chu!!

佐藤寛子

almost 17 years ago 0 likes  2 comments  0 shares
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wow, long blog! i can't read it all! hope its a good book! :-D
almost 17 years ago

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